書籍紹介

ここでは,主に特別支援教育に関連した書籍を紹介していきます。現在,管理人の読んだ本しかありませんので数は少なく,ジャンルも分かれていません。
こんな本が参考になった,面白かったというものがあれば是非,教えてください。



データが語る@ 学校の課題
データが語るA 子どもの実態
データが語るB 家庭・地域の課題

    河村茂雄 著  図書文化社

 Q-Uの制作者である早稲田大学の河村茂雄先生の書かれた本です。のべ5万人という大規模調査に基づいた分析なので,とても説得力があります。
@ではQ-Uの学級集団のタイプに分けた子どもの実態やいじめの種類,集団作りのポイントなどが書かれているので,興味深いです。
Aでは,子どもの実態を「学習意欲」「友達関係」「規範意識」に分け,分析しています。心理特性やストレス対処,ソーシャルスキルからの観点を含めて分かりやすく説明されています。
Bは…まだ読んでません。


クイックデータアナリシス〜10秒でできる実践データ解析法〜

     田中敏・中野博幸 著 新曜社

 データ解析というととっても難しそうですが,それを分かりやすく日常レベルの内容を例に挙げて書かれています。校内でアンケートなどを取ったときに,それが信頼性のある結果なのかどうか(あまり調べる人はいないと思いますが)が簡単に分かります。データに説得力を持たせたいときには参考にしてみてはいかがでしょう。


こんなサポートがあれば! 
こんなサポートがあれば!2
〜LD,ADHD,アスペルガー症候群,高機能自閉症の人たち自身の声〜

     梅永雄二 編著 エンパワメント研究社

 大人になった発達障害の方たちの生の声が載っています。「あの頃こんな支援があれば」「先生や周りの人たちがこんな風にに支えてくれたらいいのに」といった具体的な声もあり,改めて特別支援教育の担う重みを感じさせてくれます。2巻では大人になってからの就労支援の話や兄弟の声もあります。


みんなの自立支援を目指すさしい応用行動分析学
〜「支援ツール」による特別支援教育から福祉,小・中学校通常教育への提案


     高畑 庄蔵 著 明治図書


 応用行動分析の入門書です。何がいいって,イラスト・漫画がたくさんあります。具体的事例がたくさん載っています。「応用行動分析」をしっかり勉強するというよりは,そのエッセンスを取り出した「ツール」として利用しましょう。


問題てんこもり!障害者自立支援法〜地域のくらし,あきらめない〜

     DPI日本会議 著  開放出版社


自立支援法が本格試行されて2年近くが経ちますが実際の声はどのようなものなのでしょうか?この本は自立支援法の問題点を分かりやすくまとめています。ただ,この本を読むと国に対する憤りしか感じませんので,読後感はものすごく悪いです。自立支援法否定派間違いなし。


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